病院や診療施設も同じである。医療機関はもともと人の健康を守りいのちを救うのが使命である。そこには、気力や体力が弱り、病いをかかえた人たちが来る。心身の不自由な老人、障害者、乳幼児を抱きかかえた母親が来る。医療施設までは自分の家から安全で便利に行けることが望ましい。震災時、まちの中の医療機関は大勢の負傷者の手当てをし、いのちを救った。しかし、緊急時に対応する役割を受け持たされている3次救急病院としての神戸市立中央市民病院は、1981年に新神戸駅前から人工の島ポートアイランドに移されていた。
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そして地震でモノレールは落下し道路は傾いて交通は遮断され、島外から負傷者を搬送できず多くの生命を救えなかった。小規模でもよいからまちの中に診療所や医院や小病院、そして福祉施設がたくさん網の目のようにあることは、高齢者や乳幼児や妊婦や病人・障害者などにとって医療や介助を受けやすい福祉のまちづくりにつながる。在宅医療・在宅介護にとっても重要である。それが、緊急時には人のいのちを救う防災拠点となる。