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アパレルビジネスは人件費の安価な近隣諸国で発展

学校自体の秀逸な教育システムも大きく役立っているようです。なにしろ在校生の卒業作品発衣のファッションショーに世界各国のジャーナリストやトップバイヤーが訪れるくらいですから。さらにここ数年注目されてきたのが、ヴィクトール&ロルフを輩出したオランダです。彼らの作風はベルギー勢以上にコンセプチュアルなアート志向です。それはオランダという国家に産業としてのファッションが存在せず、アパレルビジネスは人件費の安価な近隣諸国で発展した結果、建築家やアーティストと同次元でファッションデザインが存在し、国家教育がそれを支えているといったあたりの事情も影響しています。いずれにせよ現在のパリコレを支えているのは、世界各国からオリンピックのように参加している150名を超えるクリエイター達の熱気とエネルギーであることは間違いありません。93年末にルーブル美術館の地下を掘り返して完成した“モードの殿堂”カルーゼルーデュールーブル(ファッションショー専用スペース)のスケールと存在感はパリという街が世界のモードのショーケースであることを何よりも誇らしげに象徴しているようです。