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雨に濡れた鉄板ほど剣呑なものはない

怖いのは対向車とこちらのヘッドランプの間に歩行者がいる場合だ。2車線で中央分離帯のある道路で、横断歩道を渡りきれなかった歩行者が中央に残ってしまう場合である。教習所で習う「蒸発現象」というヤツで、対向車の光につつまれた歩行者が見えなくなってしまうのだ。ところが、ランプの光を浴びている歩行者は、自分はクルマから見えていると確信している。「クルマはスピードを落としてくれるだろう」と思って、車線にふらっと出てくる。とにかく対向車が来たらスピードを落として慎重に進むほかない。歩行者の飛び出しを警戒すべき場所としては、コンビニなど、かなり明るいところが要注意だ。その前後の暗がりが怖い。ドライバーの目にコンビニの明るい照明が入ると、その周辺の暗がりが見えづらくなる。またコンビニの周囲には深夜でも人がよく集まっていることを忘れてはいけない。雨の降る夜は、きわめて危ない。対向車のライトが濡れた路面で乱反射して見えづらいし、自分のヘッドランプの光は雨に吸収されてしまうから、視野はますます狭くなる。こういうとき、工事現場でよく使われる鉄板を見落として、ツルッとスリップさせてしまったりする。雨に濡れた鉄板ほど剣呑なものはないのだ。対策としてはヘッドランプをより明るいものにすることだ。最近普及してきたディスチャージランプはとても明るく、消費電力は少なく、しかもその寿命は半永久的といいことずくめである。ちょっと価格が高いが、新車購入のさいオプション設定されているなら、ぜひつけたほうがいい。古いクルマなら、ディーラーやカー用品店で後づけしてもらうといいだろう。
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