大変なことに、動かすことのできない大きな柱が内部に三本外部に二本も立っています。このマンションの設計者はやはりこの柱のことを考えて、五本の柱の間を廊下の幅になるようにしたのです。そしてできた間取りは、柱の間を縫って奥へと延びた廊下に面して個室が並び、最奥にLDという間取りになっています。台所はやはり区画されたタイプです。こんなにも長い廊下は面積の無駄ですが、そんな実利的なことばかりではなく、これが家族のふれあいを乏しくする小間割り間取りのマンション版だからやめるべきだと思うのです。
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したがって改造案では、LDを間取りの中心部に移動し、これまでのLDの位置に夫婦の寝室としての四畳半と書斎をとりました。四畳半あれば二人寝られますが、狭いと思うなら書斎の入り口に引き戸を取りつけ、四畳半と書斎の区画の建具を全開にすればこのままで広くなります。建具のことを思い出してみてください。引き戸は空間の連結分離を自在にするものです。廊下がなくなり玄関だけの区画になったので、きわめて見通しのよい間取りになりました。これなら、誰がどこで何をしているかが分かります。ふれあいのある間取りになったのです。