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欧米の有名車の輸入・販売を一手に引き受ける

1952年には独メルセデス・ベンツ車の販売を開始し、2年後の1954年には同じく独フォルクスワーゲンの日本全国販売権を獲得した。これにより欧米の主要メーカーの有名車の輸入・販売を行うことになった。その後も、1961年スウェーデンのボルボ、67年独アウディ、翌93年仏ルノー、97年スウェーデンのサーブ、2001年には大阪でクライスラーの販売も開始した。しかし、VW・アウディのように、1980年代後半から1990年代初めにかけて、各メーカーの対日戦略の変更から輸入権をメーカー子会社へ移管するものも出てきた。ヤナセ設立当初からヤナセ扱いの代名詞であった米国製ビュイックをはじめ、GMの新政策により対日輸出が停止されたモデル、GM傘下のオペルや対日輸出モデルで現存するシボレーなども輸入権は日本GM社に移行した。この他、本社の意向でヤナセ扱いから在日現地法人に輸入・販売権が移行されたものに仏ルノーがある。これらの輸入車扱いのなかで、GMの旗艦キャデラックとスウェーデンの子会社サーブの2車種はヤナセが輸入・販売権を保持し、独アウディ車の販売も2000年に7年ぶりに復活した。現在のヤナセ全国ネットでの販売は、メルセデス・ベンツ、BMW、スマート、アウディ、オペルのドイツ車、キャデラック、シボレー、クライスラーのアメリカ車、スウェーデンのサーブ車となる。ヤナセの自動車販売の歴史のなかで、国産車との関わりで留意すべきは、1957年開始のプリンス車と1981年いすゞ自動車発売のピアッツア・ネロの取扱いで、当時の国産メーカーの指導やアドバイスを行うとともに、また逆にヤナセ側にとっては人材育成の点で有益であった。また、自動車ビジネスは新車の輸入・販売業務のみではなく、ユーザーに渡ってからのアフターサービス、パーツの供給が不可欠である。この面でも先進外国メーカーとの間で養われた経験と実務は、日本市場におけるヤナセの対応に有利に働いた。ヤナセに対するユーザーの信頼は厚く、ヤナセのステッカー付き中古車は高値で取引される。またベンツ社から得たノウハウをもとにした、効率のよいユニット部品の修理・再生業務は、日本初の実用化として高い評価を得ている。また外国車の輸入・販売以外にも、レンタカー事業やリゾート事業、化成品事業など幅広い関連事業を展開している。

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