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科学の本質

たぶん最も重要な科学の本質は証拠に対する全幅の信頼だろう。しかも証拠は客観的に実証されなければならない。具体的な証拠に対するこの信頼が、科学と、人間の他のあらゆる行為とを区別している。この信頼を不快に思う人もいる。証拠に対する信頼は、科学をなんとなく無味乾燥で少々非人間的なものに思わせる(世間では、科学者はふつうダサイと見られていることを思い出してほしい)。確かに科学は、宗教や文学のような、人文学の切り口をより多く引き出す人生の他の側面に比べて、豊かさに欠けているように見える。しかし、自然の秘密の探索に楽しみを見出す多くの科学者には、科学が無味乾燥だという見方は滑稽に思える。科学者にとって、証拠は彼らを現実世界に堅く繋ぎ止め、彼らを最も魅了するものだ。具体的証拠に対する信頼が、科学の魅力を減ずるか強めるかは人によって意見が分かれる。議論の余地がないのは、証拠がなくては科学的結論に到達できないということだ。人体は自然の一部だから、医学上の結論も、他の科学的問題と異なるわけでは決してない。豊胸材が女性の健康に与える影響は、科学の問題そのもので、月ロケット発射や、オゾン層へのエアゾールスプレーの影響となんら変わらない。
(参考)
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