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ITベンチャーの大半は「針のむしろ」状態

そんなベンチャーたちは今どのような状態にあるのでしょうか。もともとほとんどのITベンチャーは「出資者」を集めて起業するという手法を採用していました。数年前なら、数千万円はおろか二〜三億円程度なら企画書だけで簡単に集められたようです。そして踊ったベンチャーの大半は今、「針のむしろ」状態だといいます。一部の「上に成功した企業にしか栄冠はもたらされませんでした。それ以外の多くのベンチ出資者への説明に汲々としているようです。システムやインターネット関連の商売をしている関係上、私のところにもいろいろな話が聞こえてきていました。ある友人は、「あまりないタイプのショッピングサイト」の構築を、共同経営者として誘われました。出資額数千万円のプロジェクトです。私は「パートナーとしてはやらず、たんなる外注としてつき合う」よう勧めました。また、ある人は数億円のプロジェクトを適当にあしらっていました。「明日は針のむしろ」は明らかだったからです。私のところにもいろんな人がやってきました。しかし結局、何ひとつ話は進みませんでした。私も「針のむしろ」はいやですから。プレスリリースを行い、記者会見をやり、パーティーまでやって華々しくデビューしたベンチャーもありましたが、先日見てみたらホームページすらなくなっていました。こんなのは、よくある話なんです。いくつかの企画を見させてもらいましたが、「なぜあんなに高額の出資額が必要なのか」が私には理解できませんでした。「機能満載だが不必要なシステム」「高額なだけの無意味な広告」「根拠のない楽観的な希望だけの売り上げ予測」、これは私には「おバカな出資者をだましてお金もらえたので、みんなで楽しく会社ごっこをやって、お金を使いまくりましょう」という姿にしか見えませんでした。まるで「使ったお金と、得られる利益は比例する」と信じているかのような姿なのです。私は、インターネットで儲けるために、それほどすごいシステムや、お金のかかる広告が必要とは思っていません。そしてB2Cに固執する姿が理解できないのです。我々商売人がやるインターネットビジネスには、あんな巨額なお金は不要です。小さく立ち上げ、確実に利益を取りながら、それでも十分に大きくして行けるのです。