オークションの醍醐味と言えば「競る」ことである。TVのニュースなどで、サザビーズやクリスティーズのオークション風景を目にすることも多いと思うが、ひとつの品物に対して、さまざまな人が入札し、競り落としていく様は手に汗握る。白熱すればするほど、品物の値段は上がっていく。先日見たクリスティーズのオークションでは、当時の有名な家具職人の手によるもので、ベルサイユ宮殿に置かれていたというアンティーク家具が11数千万円で落札されていた。一般的なネットオークションでは、値段が数億、数十億という金額になることはまずないが、スタート(開始価格)が何千円単位であっても、ライバルが多ければ多いほどそのオークションは盛り上がり、終わってみれば1万数千円になっていることは珍しくない。たとえばTさんのこんな話がある。東京に住むOLのTさんは、使用していた電子レンジがついにウンともスンともいわなくなってしまい、買い替えようと思った。仕事帰りなどに量販店や電気店に立ち寄ってみたが、新品となると3万〜4万円前後だった。その金額の出費は痛い。Tさんは、安く手に入るなら中古でもいいと思い直した。Tさんは友人に「中古でもいい」と前置きして、電子レンジを安く手に入れる方法を聞いてみた。たまたまその友人はネットオークションにはまっていた。友人が言うには、ネットオークションで「けっこういいモノが安く手に入る」とのことだったので、Tさんは興味半分で電子レンジを買ってみることにした。